【弱い円】我々投資家への影響は?
お疲れ様です!
のぶしです。
最近何かと忙しく久しぶりの更新になってしまいました。
そんな中多くの方に記事を読んでいただき感謝です。
さて、今回は最近何かと話題の「弱い円」についてです。
通貨の強弱は最近よく耳にすることが増えてきました。
事実、ここ数ヶ月の日本円の通貨強弱チャートはこんな感じ。。
ただ、実際に通貨が「弱い」とはどういうことか、
また我々の生活にどんな影響があるのでしょうか?
今回は、通貨の強弱について簡単にまとめていこうと思います!
【通貨の強弱は相手通貨との価値の差】
基本的に通貨の強弱には「他通貨と比較して」という文言が省略されています。
一概に「円が弱い」と言っても、何と比べてなのかを把握する必要があります。
例えば、主要通貨である「米ドル」と比較して「弱い」のであれば、
さまざまな指標(後で詳細)から考えて米ドルよりも円の価値が現時点では価値が低いということです。
そうなれば、投資家たちは当然価値の低いものよりも価値の高いものを買いに走るわけですからドル買い・円売りとなるわけです。
つまり「円安」です。
このように、通貨の強弱とはその時点での通貨価値を比較したものと捉えられますね。
では、それらの価値はどのように決まるのでしょうか?
【通貨の価値を決めるものは?】
例えば「弱い円」=「円の価値が低い」とすると、
誰が何をもって決めているのでしょう?
基本的には以下の項目が評価基準になりやすいです。
1と2はその国の情勢や景気に左右されます。
他国は現在通貨における金利(長期)が上昇しています。
一方日本円は金利政策によって金利の上昇を抑えている状況です。
そうなると当然投資家は金利の良い通貨を手元に置いておきたくなります。
高金利の通貨として有名なのは「メキシコペソ」が挙げられます。
じゃあメキシコペソは常に「強い通貨」か?
と言われるとそうでもありません。
ここで大事なのは項目の3・4です。
例えばその国が常に戦争と隣り合わせであったとします。
例え高金利だとしても国が滅んでは元も子もありません。
通貨の価値はゼロになります。
逆を言えば、そういう国は自国に自信がないから金利を高く設定して、
投資家に保有してもらおうと頑張っているわけですね。
また4番の実需とは貿易を指します。
国同士のやりとり(貿易)では物資だけでなく通貨が絡むのはいうまでもありません。
貿易が盛んな国ほど通貨のやりとりが激しくなるので、
その分価値が上がります。
ここで日本を例にまとめると、
日本は通貨金利が低く、そういう点では長期に保有する場合、人気がない通貨です。
また景気もいいとは言えない情勢なので、ますます円を保有したいとは思いません。
しかし、一方で日本の治安の良さや海外国との関係性を見ると、
「国が滅ぶ」可能性はおそらくないと言えるでしょう。
日本は他国への貸し付けが多く、
日本が滅ぶとしたら、その前に他国が滅んでいると考えられているわけです。
また、日本は貿易国家です。
資源はないですが技術力を活かした製品を貿易によって輸出し、
また足りない資源を輸入します。
つまり世界屈指の取引量となるわけです。
そうなると、やはりここぞの場面では安心できる通貨・・・?ということになるわけです。
【円が弱い・・・?我々への影響は?】
先の項目でも話したように、円の強弱は基本的に他通貨と比べて価値を決めることになります。
円が弱いからといって、今自分が持っている100円玉で100円のジュースが買えなくなるわけではありません。
では、今まで買えていたアメリカのジュースはどうでしょう?
今までアメリカのジュースは1ドル(100円)だったわけですが、
ドルに対して「円が弱く」なってしまったとするとレートは1ドル=110円となります。
そうなると1ドルのジュースを買うために、
110円用意しなければなりません。
つまり国内で完結していることなら、円の価値はさほど影響はないが、
外国とのやりとりになると大きな影響になるわけです。
日本は貿易大国なので、ほぼ全ての事象に海外諸国が関係してきます。
今使っているパソコンも海外製だし・・・。笑
海外から何かを輸入する際には先ほどのジュース同様不利に働きます。
逆に輸出する際は弱い円が役立ちます。
一概に「円が弱い」から全てのことで悪影響が出るわけではないということです。
なんなら国がわざと円を弱く保つことさえあるんです。
【投資家として通貨強弱にどう接するか】
投資家としてはその時その時の通貨価値を見極めて保有を決めたり、
トレード取引を行う必要があります。
長期的に通貨を保有するなら長期金利や国の情勢を鑑みる必要があります。
短期で通貨を交換するスキャルピングであっても、
大勢に乗って行う方がいいでしょう。
そういう意味でも通貨の価値を的確に理解しておくことが重要ですね!
ではでは、今週も投資家らしく頑張っていきましょう!